ロードバイクpinarello駆るオヤジのインプレ日誌

Pinarello Gan RS Blog

登山

富士山登山(須走ルート)

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富士山登山背景

当ブログはロードバイクを中心とした記事投稿をしていますが、アンチエイジング視点で取り組む他のアクティビティについてもレポートしていきます。今回は富士山登山です。もともと30年前の大学生時代に夏山登山をして穂高、槍ヶ岳、八ヶ岳などを登っていたのですが、現在長男が10歳になり登山に関心を持つようになり、ロードバイクのトレーニングの補完と家族で楽しめる趣味ということで昨年(2017年)秋より、登山を再開しました。

富士山登山については、10歳の長男が登ってみたいと言い出し、そのリクエストを受け止め、昨年秋から関東近郊の山を登りながらトレーニングを重ね、今回、8月6日(日)、7日(月)の一泊二日の行程で、小学5年生の長男と行ってまいりました。また小学生の子供と富士山登山を考えている方々の参考にもなれば幸いです。(万が一の時の責任は負いかねますのであくまでご参考でお願いしますね)

須走ルートについて

今回選択したルートは須走ルートからの富士山登頂。富士山登山には、スバルライン5号目から登る吉田ルートが人気があるようですが、以下の理由で須走ルートを選択しました。

・登山者が比較的少なく、自分のペースで登ることができる。

・起点の須走五合目の標高が2000メートルなので高山病リスクを少しでも回避できる。

・道中、樹林や高山植物が楽しめる。

・下りは七合目から砂の斜面を豪快に一直線に下る「砂走り」が楽しめる。

当コース、途中山小屋が少なく登山経験者向けとも言われますが、うちの息子の場合、獲得標高500-1000mの日帰り登山は6−7回経験しているので、体力・経験的にも可能な範囲と考え、自分達のペースで登れそうなこちらのルートにしました。

コース詳細

1日目

7:30 新松田駅から富士急バスで須走五合目に向かう。

9:00 須走五合目到着。高山病対策として、約1時間五合目で、食事をしたり、お土産を見たりして体を慣らす。

10:00 登山開始

14:00 宿泊地の7合目太陽館到着。途中ところどころで、レインウェアを使用するほどの雨に遭遇。コースタイム3時間のところ、途中結構休憩も下のとペースも途中でダウンしたので4時間かかりました。

太陽館、一泊二食で宿泊料金10,260円と他の山小屋に比べ、お高いですが、他の山小屋の夕食がカレーライスのみのところ、太陽館は、ハンバーグ&豚汁の定食、さらにご飯と豚汁はお代わりし放題!翌朝の朝食も豚汁の朝食ということで、値段なりのバリューは十分にあるという感じです。

17:00 夕食

19:00 パッキングの後就寝。

ここで、翌朝ご来光までぐっすり寝て英気を養い出発という計画だったのですが、台風が翌日の夕方に富士山直撃という可能性が高まって来たので、安全を考慮し、翌日の午前中までに全行程を完了するプランニングに変更することにしました。ご来光を見る登山者と同じような時間帯に山小屋を出発し、頂上手前でご来光、お鉢巡りをして、10時〜11時目途に下山のイメージです。

万が一に備えて、ヘッドライトやハンディサーチライトを準備していたので、こうしたスケジュール繰り上げが可能となりました。

1:30 起床

息子も夕食後からぐっすり眠れて体調も回復しているようです。

1:50 太陽館出発

4:50 9.5合目付近でご来光。

5:30 富士山登頂&お鉢巡り。太陽館から富士山頂まではコースタイム3時間のところ、3時間半で上げて来ました。9合目付近から渋滞していたことも考える、まあまあのペースでした。二日目で体も慣れて来たのだと思います。

お鉢巡りの途中からとても風が強くなり、快晴だった頂上の上の空にすごい勢いで雲の粒子が集まって来て火口に向かって降下していく様子が観察されました。何かとても嫌な予感なので、急いで下山することにしました。剣ヶ峰山頂は記念写真をとる登山者で渋滞状態だったので、天候の急変を気にかけ今回はパスしました。

7:00 下山開始

11:00 須走五合目。途中の砂払五合目でのんびりしたので、コースタイム3時間のところを3時間半くらいで下って来た感じです。

登山のインプレ

登りについては、初日約1000m、二日目800m、高山病になることもなく、子供の衣類や食べ物飲み物でザックの重量は12kg程度でしたが、特段辛く感じる局面もなくこなすことができました。日頃のロードバイクの鍛錬のおかげだと思います。そうはいうものの、途中空気が薄いせいか、二回程度過呼吸気味になることがありましたが、腹の底から深呼吸をして体の中の空気を出し切る所作(空手で言うところの逃れの呼吸、息を吐いた後、息を止めて、更に息を吐き切る)をしたところ、身体が落ち着いてくれました。このタイミングでパニクると、確かにドキドキするかもしれません。

下りは二日目に1800mを一気に下りました。砂の急斜面を降りていく「砂走り」の区間が長いですが、スキーのスラロームのような要領で、ジグザグに登山靴のソールを砂の上で少し滑らせながら下っていくと、以外にリズミカルにスピード感を保ちつつ、豪快かつ楽しく下っていくことができました。ただ、さすがに1800mの下りですから後半は少し飽きて来ましたが。。。加えて、上記のような状態で脚を長時間コントロールして来た影響か、太もも前面の大腿四頭筋がパンパンになりました。

後日談ですが、翌日はこの大腿四頭筋通で歩くのもままならない状況に陥りました(階段を下るのは地獄のような状態ですね)。脚が元に戻るのには3日かかりました。加えて、左足の親指に負担がかかったようで帰宅後登山靴を脱いだら、「血豆」状態、こちらも痛みが引くまで数日かかりました。普段からロードバイクや息子と一緒にやっている空手でランジ等で恒常的に脚を鍛えているつもりでしたが、富士山の下り恐るべしでした。

子供の方ですが、週二回の空手の稽古と月1回程度の低山登山と行ったトレーニングバックグランドでしたが、やはり心肺を中心とした鍛錬をやっていなかった面もあり、登りはしんどそうでした。関東近郊の低山では、休憩の頻度は1時間に一回程度でしたが、富士山登山では30分に一回の頻度で休憩をして何とか富士山の登りをこなして行った感じです。同じタイミングで登っていた登山者の中には、高山病で途中で吐いてしまったり、動けなくなってしまっている子供達もいたので、うちの子は頑張った方だと思います。また、富士山に子供が登る場合はそれなりの準備も必要だとあらためて感じた次第です。下りについては、子供も脚にきたらしく筋肉痛が2−3日続いたようですが、私よりはピンピンしていました。

コース注意事項

深夜にコースを間違えて遭難?!とまでは行かないまでも大変な事態になりそうだったのでしっかり記述しておきます。皆さんもご注意願います。

7号目の太陽館を深夜に出発すると、本七合目見晴館へ向かうルートを通ることになりますが、登り始めてすぐ登りのルートと下り専用のルートに別れるとことがあります。頂上を目指すためには右の登りのルートを取らなければならないのですが、標識や説明書きもなく、深夜の暗闇の状況ですと、ルートが2つに別れていることも気づかずに、左のルート(下り専用ルート)に間違って入ってしまう可能性があります。私達も、ヘッドライトやサーチライトでは登りの道を確認することができずに、左の下り専用のルートに間違って入ってしまいました。コースを示す「白いロープ」をライトで確認しながら進んでいたのですが、右のルートの「白いロープ」が確認できなかったようです。

勿論、下り専用ルートでも本七合目の見晴館まで到着はするのですが、下り専用ルートのため、途中登山道と非登山道を分ける「白いロープ」が貼られておらず、深夜の状況で下から登っていくと、登山道がどうなっているのか全くわからなくなる箇所が一箇所あります。ここでパニクってしまったりすると暗闇の状況ではルートを外し非常に危険な箇所を上り下りすることになってしまうので要注意です。私達はたまたま同じようにルートを間違えた登山者のヘッドライトが上の方に見えたので、そのライトを頼りに、下り専用の「砂」の登山道を登り、何とか登山道を示す「白いロープ」を視認できコースを逸れることなく、下り専用コースを登ることで、見晴館にたどり着けましたが、天候が悪かったり、判断を誤ったりしていたら、ゾッとするような出来事ではありました。

なかなか、ネットの情報などでは、深夜のこのルートの注意点に触れている記事等がないので、私の方で発信しておきますので、須走ルートで深夜に太陽館を出発される登山者の皆さんがいらっしゃったらよくよく注意されてください。

必須携行品

全ではありませんが、富士山須走ルートでないとまずいという視点でピックアップしました。商品紹介の詳細は、ここではキリがありませんので、amazonの商品紹介ページへリンクを貼っています。ご了承&ご理解をお願いします。

□雨具(ウィンドブレーカー&防寒具としても利用可能、山頂は8月でも10度を切る東京の真冬状態)

mont-bell トレントフライヤー ジャケット:私の使っているのはこちら。ゴアテックスかつ超軽量、ジッパーが脇についていて蒸れ防止機構も優れています。雨の日(結構な雨量)のロードバイクのロングライドでも大活躍

MIZUNO ベルグテックEX ジュニア レインスーツ :成長期の子供にゴアテックスというのも贅沢なので、それなりに撥水・透湿機能を兼ね備えたこちらを我が家では使いました。

□ダウンジャケット(私は使いませんでしたが、今回9合目を過ぎたあたりで子供が寒がり始め大活躍)

HAGLOFS ダウンジャケット:ユニクロのウルトラライトダウンでも構いませんが、シルエットがよりキリッとしまって、アウトドアのみならずタウンでも重宝しているのがこちらです。

□速乾・透湿アンダーウェア(登山では「汗冷」が怖いので、このアンダーウェアに同機能を有するミドルウェアなどでレイヤ構造で衣類をまとうのが基本ですよね)

mont-bell ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ :子供用のサイズがあるので便利です。

PEARL IZUMI 173 サイクル 長袖ドライアンダーシャツ :ロードバイク用のものですが、登山シーンでも効果は絶大、春夏秋の登山では、パールイズミのヒートテックセンサーよりは薄手のこちらをアンダーにして温度調節するのが私は好きです。

□フリース(8月のご来光目的の深夜登山には、8合目辺りまでは、アンダー+フリースで十分でした)

MAMMUT メンズ フリース ジャケット:自分的には体ぴったりの細身のシルエットで、Polartec Power Dry の素材で、等質性・速乾性に優れたこのフリースが大変気に入っています。

□ヘッドライト(深夜の登山では最低でも200ルーメン以上のものが欲しいところです)

エナジャイザー LED ヘッドライト:子供に使わせましたが、安価で十分な明るさでした。

ジェントス LED 懐中電灯 :今回自分が携帯していたヘッドライトが不調であったため、予備で携帯していたこちらのLED懐中電灯で代用しながらの登山となりましたが、必要にして十分な明るさでした。小型で携帯もしやすいので、ヘッドライトの予備に持っておいても良いかもしれません。キャンプなどでも使えますし。

□スパッツ(富士山の下り「砂走り」で、砂が登山靴に入るのを防ぎ豪快な下りをサポート)

GORE-TEX ショートスパッツ:短めですが、砂走りでは十分でした。安価なところも良かったです。

□マスク(砂走りの砂埃対策)

□手袋(ご来光を意識した登山では、8月でも8合目より上は真冬、手袋は必須(ウールなど冬用要)

□ネックウォーマー(同上)

POLAR BUFF REVERSIBLE :ロードバイクでも使っています。寒い時は耳や顔も覆うことができるスタイリッシュなネックウォーマー。スノーボーダーの若者も御用達のようです。

□ゼリー&ジェルタイプのアミノ酸サプリメント

味の素アミノバイタル:ロードバイクに乗る時もいつも携行しています。プラシーボかもしれませんが、今回の富士山登山で、子供が少し頭がいたいと不調を訴えた時に飲ませたら、状況が好転してその後はケロっとしていました。子供的には苦い苦いといって飲むのを嫌がりましたが、良薬口に苦しということで30秒で効果が出るからといって飲ませたところ何らかの意味はあったようです。プラシーボのおまじないゼリーとしてはオススメです。同様なゼリーで子供向けの味付けで行くとアミノバイタル ゼリードリンク ガッツギア がお薦めかもしれません。まあ、アミノ酸の効能はいろいろなところで評価されていますので、携行食料としてはありですね。

□登山靴(スニーカー等は論外なので、ハイカットで足首を固定し、ソールが厚いもの子供でも必須)

[キャラバン] トレッキングシューズ :コスパと信頼&実績、日本人の足の幅に合わせた3Eのラインアップ!海外メーカーの2Eのシューズは、足の幅が広い方にはちょっと。。。という感じです

[キャラバン] トレッキングシューズ :子供用はこちら

□透湿・撥水・ストレッチパンツ(登山の大敵は「汗冷え」!パンツも速乾・透湿が重要)

MAMMUT メンズ パンツ :我が家は、私も、家内も、息子も、こちらのマムートのストレッチパンツを愛用しています。生地がそれなりにしっかりしていて、秋山登山でも大丈夫なのと、透湿・速乾・ストレッチ性が体感できるので気に入っています。子供は10歳なので、レディースのSを買って丈を短くして使っています。

□ザック(子供の荷物はパパが背負う前提で行くとうちの場合は、パパは35lを選びました)

グレゴリー ズール35 :荷物の出し入れの利便性、及び身体へのフィット感を考慮すると一択でした。

子供は、今後大きくなること、小学、中学でのイベント利用も考えて、同グレゴリーの33lのザックを買って、中身は水とレインウェアとフリースのみでスカスカの状態で富士山に登らせました。

■杖

富士山のおみやげ屋さんで売っていて、各山小屋で焼印を押してもらえるので大人気ですが、個人的には、脚が何ら中の理由で健常な状況でない限りは、自分の脚で山を登り下るのが基本と考えています。平坦なところで杖をつくのは何ら問題はありませんが、下りで子供に杖をつかせると、必要以上に杖に頼り、杖に体重をかけて降りるようになります。うちの息子は、下りで杖に必要以上に頼ってしまいバランスを崩して激しく転倒をしていまいました。大事にには至りませんでしたが、急な下りで杖を子供に使わせることについては個人的にはどうかなと思っています。

登山を終えて&総括

台風が迫っていたり、夜間の登山で道を間違えたりと、色々ドキドキすることはありましたが、無事富士山登山を完遂できました。大自然は時に牙を向くこともあるので、山の天候は変わりやすいということを前提に、装備は夏山であっても、念には念を入れた方が良いかと感じました。

ルートについては、8月上旬の日曜日であっても、七合目太陽館までは他の登山者に追い越されたり、追い越したりといったことはなく、休日の高尾山登山や奥多摩登山に比べれば、全然マイペースで登れたのと、植物や昆虫なども観察できたので、須走ルートの選択は、我が家にとっては大正解ではなかったかなと思います。

詳細なコース設定については、初日に7合目の太陽館泊という設定にしましたが、次の日が七合目から富士山頂に登って五合目まで下山となると、子供の脚でも休憩込みで行くと7−8時間の山行きを意識する必要があるのでちょっとタフになるかもしれません。夕ご飯に拘らないのであれば、初日に8合目まで登っておいて、翌日は八号目から富士山頂アタック、五合目まで下山が良いのかもしれません。

まあ、そうはいうものの、太陽館のハンバーグ定食も捨てがたいので、登山メンバーの体力次第では、初日は7合目太陽館まで上げておいて、夕食のみをとって、1:00か2:00に出発をして、山頂かもしくは山頂手前でご来光という、私達がとったスケジュールも悪くはないと思います。

以上となります。富士山登山、特にお子様連れの山行きをご検討されている方の参考になれば幸いですが、私達も子供さんを連れて立ち往生されている家族も今回の登山でお見かけしているので、お子様連れの登山については、入念な準備をされるのと、装備、ルート選び、スケジューリング等最後はご両親のご判断となります。当投稿でご紹介した内容等について、事故・トラブル等が起こった場合については責任はおい兼ねますのでこの点だけはご理解いただいた上で、参考情報としてご一読いただければと存じます。

 

 

 

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